【あらすじ|感想】辻村深月 短編「ナベちゃんのヨメ」

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辻村深月さんの短編集『噛み合わない会話と、ある過去について』を読みました。

4つの物語が集録されており、どの話もちょっと違った視点で読者を翻弄してきます。

なかでも、「ナベちゃんのヨメ」は特に面白かったです。

次は何を読もうか迷っている方は、短編で時間もかからず、ぐっと物語に入り込めるお話になっていますので、ぜひ読んでみてください。

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あらすじ

「ナベちゃんの嫁がヤバいらしい」

大学時代の部活の同期の間で噂がたった。

ナベちゃんは男子部員よりも、なぜか女子部員と仲が良くかったが、女子に人気があったと言うわけではない。女友達のような男友達。いい人なんだけど、コーラス部のなかではいじられキャラだった。

そんなナベちゃんから仲が良かったメンバーに「結婚式に来て欲しい」という丁寧なメールがに届いたのだが…

感想(ネタバレ)

期待を裏切らない辻村作品

読者の予想を超えて展開される物語はまさに辻村ワールドでした。

今まで短編集は読んでこなかったのですが、話の長さが短くなっても、展開が読めないストーリーとなっていて、とても面白かったです。

人付き合いについて考えさせられる

作中では同期の女子たちが、ナベちゃんを軽く扱っているように描かれていますが、自分にも思い当たる経験があり、ビクッとしました。

結局はみんな自分にしか興味がなくて、とことん思いやれる人はほんの一握りなんだろうなと思います。

自分の事と、一部の人の事に全力を尽くすから、その他の人をないがしろにしてしまうんだろうな。

最後が救い

読んだ人にとって感想が異なるとは思いますが、私は最後に救われた気持ちになりました。

仲の良い友人を切ったナベちゃんの立場になると、自分が幸せである事を知っていてくれる友人がいることは、すごく嬉しいのではないかと思います。

結局、ナベちゃんがどう思っているか、本人の言葉で書かれていないところが、また考えさせられますね。

佐和の視点が好き!

好きなセリフ

まとめ

『噛み合わない会話と、ある過去について』のなかでも、特にオススメなのが、この「ナベちゃんのヨメ」です。

是非、読んでみてください。

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