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話下手で、伝えたいことが相手に上手く伝わらない…
コミュニケーションで悩みを抱える方、多いのではないでしょうか?
- 上司とのやり取りが上手くいかない
- なかなかYESと言ってもらえない
- クラスメイトとの会話が上手くいかない
そんな方にお勧めなのが、柿内尚文著「バナナの魅力を100文字で伝えてください」です。
私も、人と話すのが苦手にもかかわらず、営業部に配属になり、辛い毎日を過ごしていました…
もっと早く、この本に出会いたかった…
読めばきっと、学校や職場が少し楽しくなるでしょう。
すぐに実践できる方法が盛りだくさんの素晴らしい本なので、皆さんにご紹介したいと思います。
なお、1,500円するこちらの本が、Audibleでは30日間無料で聞く事が出来ます。
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伝わる技術
前回の記事にて「伝わる構造」を理解していただ後で、この記事を読んでいただけると、より理解が深まると思います。
構造を理解し、以下の15の法則を実践して伝わる話し方をマスターしましょう!
比較の法則
特徴は、他のものと比べてみなければ分かりません。
比較をすることで、魅力や価値が見える化します。
比較の法則を使った方法として、ダメなところを伝えることで、良い部分を引き立たせるという手法があります。
・この深海魚は見た目はいまいちだけど、美味しいよ
→より美味しそうに思える
・無印良品の「不揃いバーム」
→フードロスに貢献している、良い商品という印象を与える
フリオチの法則
フリは相手に話の流れをイメージさせ、オチはイメージとは異なる意外な結末を用意することです。
フリとオチを作り、話の振れ幅を大きくするとより価値を見えるかします。
フリオチの作り方には、2つの方法があります。
①引き算
「うちの子、偏差値30だったけど頑張って東大合格したの」
→凄く頑張った事が見える化される。
②足し算
「ここのウナギは、秘伝のタレを使用した美味しいウナギです」
→より美味しさがイメージできる
下線部があるのと、無いのでは、受け取る側の印象が違いますね。
ファクトとメンタルの法則
伝えるはファクトとメンタルの二つに分かれます。
ファクト:事実を伝える
メンタル:感情を伝える
この2つを混ぜて考えると、コミュニケーションのミスマッチが起こります。
会話をするときは、ファクトとメンタルは切り離して考えましょう。
彼女「今日ひどい事があったの、他の人のミスを私のせいにされたの!信じられる?」
彼「それはひどい。原因はコミュニケーション不足にありそうだね。今後はコミュニケーションを増やしたらどうだろう?」
そうじゃない!!!ってなりますね。
彼女が「メンタル」の部分を伝えたかったのですが、彼は「ファクト」の返答をしています。
「ファクト」「メンタル」は切り離して伝えましょう。
脳内チューニングの法則
言っている言葉と、頭の中でイメージが異なることがあります。
そのような場合は、相手とイメージが合わず、コミュニケーションの不一致が発生してしまいます。
部下「仕事がすごく大変なんです。」
→(脳内)「忙しすぎるから言ってるんだけど…」
上司「それが成長に繋がるよ!頑張ろう」
→(脳内)「これぐらいで泣きごと言うなんて、甘い…」
こうなると、お互いの関係性にも亀裂が入ってしまいます。
そうなる前に、脳内チューニングを行います。ステップは3つ。
1.ゴールの共有
お互いが何を望んでいるのか共有します。
2.質問でチューニング
質問で、相手の頭の中のイメージを確認していきます。
3.お互いの頭の中を見える化
確認したイメージを、図や写真を見える化します。
先ほどの、上司と部下の例ではどうでしょうか?
①ゴールの共有
上司
「成長してほしいから、これぐらいの苦労は乗り越えてほしい」
部下
「忙しすぎて、成長など言ってられない。業務を効率化してほしい」
→お互いのゴールは”努力で解決してほしい”、”仕事の調整をしてほしい”ですね。
②質問でチューニング
どの部分に努力がいるか?どの部分に仕事の調整が必要か?を質問で見える化していく。
*追い詰める質問、二者択一の質問、誘導質問はNGです。
相手に興味を持って、意見を聞きながら質問しましょう
③頭の中を見える化
ホワイトボードや、ノートを使用してお互いの考えを見える化します。
言い換えの法則
ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変える。それだけで、力が湧いてきたり、一歩前進することが出来ます。
雨の日は憂鬱
→雨の日は天然加湿器。肌が潤う!
年をとる事は老化だ
→年をとる事は進化だ
また、相手が納得してくれない場合や、そのまま伝えるときつく聞こえてしまうときにも、言い換えの法則は力を発揮します。
”いつも、全部、ちっとも”と言った極端語は言い換えた方が良い言葉です。
詳しくは著者の「パン屋ではおにぎりを売れ」にて説明されています。
「失敗」を「課題発見」と言い換えてみる。
ネガティブな気持ちが薄まり、課題をどう解決していこうか?と前向きな姿勢になる事が出来るのではないでしょうか。
例えの法則
相手の馴染みの物、興味がある物に例えることは、イメージを見える化する、自分ゴト化するという効果があります。
「○○界のスターバックス」
「○○界のユニクロ」
このように言われると、全く知らないブランドでもイメージがしやすいですよね。
例えるものは、伝えたい相手の馴染みのある物にしましょう。
相手が一人なら、その人にとってなじみがある物に、相手が複数人なら皆に馴染みがある物に例える事がポイントです。
相手がイメージしやすいように例えを使うので、相手が想像しやすい、馴染みのあるもので例えないと、効果は発揮されませんね。
*大げさすぎる例えは、「誇張しすぎ」「本当に?」と相手に疑念を持たせ、返って伝わりにくくなる事もあるので、要注意です。
ネーミングの法則
伝わることは相手の頭の中で見える化させる事です。頭の中で見える化させる方法の一つが名前を付ける事です。
名前を付けることで特別なものになり、そのものをより認識できるようになります。
「名もなき家事」とは、掃除、洗濯、皿洗い、といったような家事ではなく、
「ゴミ回収日に、各部屋にあるゴミ箱を集めて一つにまとめる」といったようにな細々とした家事の事です。
「名もなき家事」と名付けることで、上記のような、ちょっとした家事に時間がとられている事を見える化しました。
「名もなき家事」を見つけて、率先してやってくれる人って素敵ですよね~
間の法則
人は瞬時に覚えらることは数少ないそうです。
伝わるには、受け手側の「覚える→考える→理解する」が必要です。
特に会話はどんどん先に進んで行ってしまうので、この流れがスムーズに行かないと、伝わらないまま会話が続いていってしまいます。
そこで、間を与える事で、相手に考えて理解する時間を与えます。
早口の人は「間」を意識して話す事で、理解を得られやすくなります。
数字の法則
数字を使って具体的にハッキリ伝えた方が、イメージを見える化させやすいです。
①たくさんの中から選ばれた
②1000人の中から選ばれた
②の方がスペシャル感があり、凄さがイメージしやすいです。
伝えたい相手がイメージしやすい数字を使う事がポイントです。
読点の法則
間の法則と同じで、読点を挟むことで相手に理解させる間を与えます。
また、読点があるとより感情が伝わりやすくなります。
- 春よ、来い (句読点の活用)
- 仕事がミスが多い人がやっている 5大悪習慣 (体言止めの活用)
このように、相手の「気になる」を生み出すことが出来ます。
外部力の法則
自分の言葉に力が無い時は、他人の力を借ります。
- いい子にしていないと、鬼が来るよ
- テレビで取り上げられていた、美味しいパン
子供にとって、母親は身近な存在なため、言うことを聞かない場合もあります。
一方で、「鬼」は身近な存在ではない、かつ怖い存在なので、子供は言う事を聞きやすくなります。
また、2つ目の例では、テレビという外部力を使って、美味しさを強調しています。
「美味しいパン」と言われるよりも、より美味しそうだと思いますよね。
ただし、使い方を間違えると信頼を失いかねないので、注意が必要です。
ただ単に、自分の考えも無く「あのい人が言っているから」と、外部力を使うのは避けましょう。あくまでも、自分の考えを伝える手段として使用しましょう。
何でも人に責任を押し付ける人に思われ、反対に信頼を失うことになります。
相手メリットの法則
前回の記事で述べた、伝わる構造の「相手ベース」の考え方を、技術・法則に落とし込んだのが、相手メリットの法則です。
相手メリットで誘う方法:相手のYesを誘う
相手の事を考えるだけではなく、相手が「良かった」「得した」と思えるように伝えることが「相手メリット」です。
モテる友人は誘ったデートは断られないそうです。
なぜなら、相手にとってメリットがあるように誘うから。
野球好きの人に対しては「野球の試合を見てみたいんだ。今度連れて行って」とお願いします。
相手は自分の好きなことを共有できて嬉しいし、お願いをした自分も新しい発見ができて楽しいそうです。
この他にも、相手にYesと言わせたい場合は「相手メリット」で話をするといいかもしれません。
ただし、相手の事を本気で考えた伝え方をしなければ、相手に良かった、得したとは思ってもらえません。
相手ベースの考え方で、相手メリットな伝え方をする必要があります。
相手メリットで断る方法:相手をイラつかせずに断れる
そのまま伝えるのではなく、相手メリットで断りを伝えると、相手の気分も害さずに、お断りすることが出来ます。
上司「この仕事頼める?」
部下「今取り組んでいるAプロジェクトに注力したいため、そちらを優先させてください」
Aプロジェクトは、上司も成功させたい案件です。
この場合は、上司も嫌な気分にならずに済みます。
では、どうやって相手メリットに変換すればよいのでしょうか?
1.自分の頭に浮かんだ物をそのまま伝えない
部下は忙しくて、上司からの依頼は対応できないが、そのままストレートに出来ないとは言わない。
2.相手の頭の中を想像し、メリット・デメリットを考える
上司も自分もAプロジェクトは成功させたい
手が回らずに、Aプロジェクトの対応がおろそかになると、上司にとってもデメリットだろう。
3.相手にとって優先度の高い物を、相手のメリットになるように、デメリットにならないように伝える
「依頼の仕事」よりも「Aプロジェクト」の方が上司にとっても優先度が高く、Aプロジェクトに注力した方が、メリットがあるように伝える。
3つのgoodの法則
「自分good、相手・家族good、社会good」の3つのgoodを入れると、相手の興味関心が高まります。
①「どこかに、いらなくなった新聞紙があったら貰ってきてくれる?」
何度言われても貰ってくることを忘れる…
②「新聞紙はゴミ箱の内側に使っているの。新聞紙だと環境にいいでしょ?しかもレジ袋は有料だから、どこかに新聞紙があったら貰ってきてくれる?」
お金にも環境にも関係していると、一気に記憶に残る!
goodをコトに変換して、「自分ゴト、相手・家族ゴト、社会ゴト」も同様に伝わる技術として活用できます。
文脈の法則
文脈は、前後の関係・背景から導き出される、流れのようなもの。
この流れを無視すると、意味が逆になったり、意味が分からなくなったりします。
バカ
- 貫徹でギターの練習していたなんて、お前バカじゃないの?
- 何度同じ事を言ったらいいんだ、お前バカじゃないの?
同じ言葉なのに、意味が全く異なりますね。
伝わる文脈を作る3つのポイント
文脈を読むことが苦手な人は、文脈を決定する流れや、助詞、接続詞を無視して、単語の意味だけ拾いがちです。
こういった人には分かりやすく文脈を伝えなくては、意味が伝わらなかったり、頓珍漢な会話になったりします。
分かりやすい文脈は①ゴール ②前文脈 ③後文脈の3つのポイントから成り立っています。
こんな風に言われると、注意しているのではなく、心配しているという事が伝わってきますね。
結論の伝え方
結論ファースト
聞く側・読む側からすると、結論を聞かされず、ダラダラ話しを聞くことは、先が予測できずイライラさせられます。
このように、多くのシーンでは結論ファーストで話をするのが適切です。
また、結論ファーストで話をする場合も、まずは論点の確認をしましょう。話す側が分かっていても、聞く側は事前のやり取りを忘れている事が多いです。
結論ファーストの流れ:論点の確認→結論→理由
結論ラスト
注意喚起をする際や、商品を売る時など、いきなり結論を言うと相手に不快な思いをさせる場合は、結論ラストで話をした方が良いです。
結論ラストの流れ:理由→結論
伝える内容によって、使い分けが必要ですね。
まとめ
伝わる構造を理解して、15の伝わる技術を実践すれば、相手とのコミュニケーションがスムーズになるはずです。
15の技術はどれも、意識を変えれば実践できる事ばかりですので、一緒に実践に取り組んでいきましょう。
本書では、その他にも「伝わる技術」について、分かりやすく説明がされています。興味のある方は是非、読んでみてください。
きっと、人との関わり方が変わるはず!
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