『永遠についての証明』岩井圭也作|あらすじ・感想|

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冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛!選考委員の圧倒的評価を勝ち取った、第9回野性時代フロンティア文学賞受賞作!

この一言で、本書を手に取りました。

大好きな作家が絶賛した作品…

読むしかない!

数学に魅了された数学者たちが、それぞれ数学と向き合い、仲間と向き合い、自分と向き合い、必死に生きている青春物語です。

ただ、青春物語と一言で表すのは惜しいくらい、キラキラした才能と、その才能への苦しいくらいの嫉妬と、痛々しい後悔が詰まった物語です。

圧倒的筆致で天才の青春を描いた野性時代フロンティア文学賞受賞作、文庫化圧倒的「数覚」に恵まれた瞭司の死後、熊沢はその遺書といえる研究ノートを入手するが――冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛!選考委員の圧倒的評価を勝ち取った、第9回野性時代フロンティア文学賞受賞作!

角川文庫より

以降はネタバレ有りです。

ご注意を

あらすじ

出会い

特別推薦で大学に入学した、瞭司、熊沢、佐那は美しく魅惑的な数学に本能的に導かれ、研究をすすめる。

特に、瞭司は天才的な数の感覚『数覚』の持ち主で、他の2人も一目置く存在だった。

瞭司は同じように数学の話ができる仲間を見つけて楽しい数学漬けの日々を過ごすが、少しずつ周りが変化していく。

◎瞭司の才能に感化され数学への思いを再燃させるもの
◎格の違いを見せつけられ別の道を歩むもの
◎そもそも、数学以外の道もあることを知っているもの

三ツ矢だけがその場にしがみついているようだった。

ここからは、かなり心が苦しい展開が続きます。

是非、本作で瞭司の気持ち、クマの気持ちを感じてください。

三ツ矢ノート

以下にコラッツ予測の肯定的証明を示す

亡き友人のノートには現実なら今世紀最大の発見が記されている。

そして、彼にはそれをなし得る才能を持っていたのは間違いない。

クマが瞭司のノートを開いたのは彼が亡くなってから6年も経っていた。

クマには新しい居場所があり、瞭司にばかり囚われてはいられなかったんです。

ここが、天才瞭司との違いなんだと感じました。

さらに、ノートに書かれている証明の意味は数学教授のクマでさえも解明は難しかった。

悩んだ末に、クマは瞭司のノートを世界に公開することにした。

ごめんな瞭司。お前の遺書、俺には読めなかったよ。

感想

数学が全くわからない私達でも、天才瞭司の見える幻想的な数学の世界を感じられる描写になっています。

世界に公開された、世紀の大発見は誰の手によって解明されるのか。

本書で確かめてみてください。

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