『シーソーモンスター』 伊坂幸太郎作|あらすじ・ 感想|

スポンサーリンク

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

平凡な生活と並行して存在する
ハードボイルドな世界
まさに伊坂ワールドだけど……
今回は少し毛色が違う?

今回ご紹介するのは伊坂幸太郎 作「シーソーモンスター」

螺旋プロジェクト作品を読んでいる人はぶっ刺さる事は間違いないです👍

螺旋プロジェクト
  • 死にがいを求めて生きるの 朝井リョウ
  • シーソーモンスター 伊坂幸太郎
  • ウナノハテノガタ 大森兄弟
  • そうしょくの大地 薬丸 岳
  • 天使も怪物も眠る夜 吉田篤弘
  • もののふの国 天野純希
  • コイコワレ 乾 ルカ

「螺旋」プロジェクト|特設ページ|中央公論新社 (chuko.co.jp)

本作が初めての方は、上記作品も読むことを強くおすすめします!
本作の感じ方が変わるかも🤔

あらすじ

シーソーモンスター 

嫁vs姑

妻 山下宮子はどう頑張っても義母 山下セツとは馬が合わない


人とのコミュニケーションは自信があった。

特訓を積んでいるため、根拠のない自信ではなく、技術的な意味で。

だけど、義母の事となると、普段は怒りもしない事でも腹が立ってしまう。

終いには、義母は殺人者なのではないかと思いだしてしまう始末。


些細な情報でも、宮子の中では全て義母が殺人者であるという結論にに繋がってしまう。

冷静に考える事が出来ない。

・義母は本当に殺人者なのか?
・どうしてここまで、宮子と義母は馬が合わないのか?
・まさに板挟みの夫 山下直人はどうなる?

スピンモンスター

配達人vs警察官

テクノロジーが発展した世の中では、簡単に情報が手に入り、そして漏洩する。


重要なメッセージは紙でという需要は残り、配達人 水戸直正は依頼通り手紙をとどけている。

移動の新幹線の中で、奇妙な男から一通の手紙を渡された。

後で読んでくれ

立ち去る男に一人の警官が声を掛ける。


その警官は水戸が出会ってはならない人物。

顔を見なくても、名前を聞かなくてもわかる。体中の警報が鳴る。

因縁の相手 桧山景虎だ。

手紙を受け取った水戸は、男の指示通り手紙を運ぶ。

そして、奇妙な男の関係者として、警察官 桧山に追われることとなる。

巻き込まれただけなのに…

偶然の出来事がそうなる運命であるかのように、時代の違う2つの物語が繋がっていく

そして、更なる物語にも繋がっていく……

スポンサーリンク

感想

前半の「シーソーモンスター」は伊坂ワールドと言う感じで疾走感あふれる物語ですが、
後半の「スピンモンスター」は螺旋プロジェクトを知っている方が海山伝説にドキドキするかもしれないです。

先に「死にがいを求めて生きるの」を読んだ私は、後半までしっかり楽しめましたが、
シーソーモンスター」から入った人はどうなんでしょうか?

是非感想教えてください

ただ、どうしても螺旋プロジェクトであることが頭から離れず、純粋に伊坂作品として楽しめなかったことは否めないです🥹

「死にがいを求めて生きるの」が良かったので、そっちベースに読んでる自分がいて…

ここ繋がってる!という楽しみはありましたが、いつも伊坂作品で感じる作品への心酔感か少なかったかもしれないです。

後にネットでレビューを見ましたが、螺旋プロジェクトを知らずに、または本作が螺旋プロジェクトの第一作品の方は、
後半の「スピンモンスター」は良く分からなかったと言う感想が多かったように感じます。

一方で、螺旋プロジェクトを知らない人は、いつもの伊坂作品の爽快感や伏線回収を楽しめたようです。

私個人の感想は…

前半「シーソーモンスター」:うん安定の伊坂、いつも通り

後半「スピンモンスター」:偶然が重なり合って本人の知らないところで出来事が重なっていく伊坂作品らしさもありながら、螺旋感が増してきた!

という感じでしょうか?

海族、山族の対立を伊坂はどう描く?という思いから読み始めた、螺旋プロジェクト2作品目の私は、後半かなり面白かったです

この螺旋プロジェクトの作品は読む順番でも楽しみ方が変わりそうです!

是非、他の螺旋プロジェクト作品と合わせて読んでみてください❤️

コメント