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辻村作品はミステリー、青春物語と言った印象が強いですが、今回は長編ホラーになります。
これまでの辻村さんのミステリーを読んできましたが、なかなかに怖いものも多かったため、違和感は全くなく、安定して恐怖でした。
むしろ、ホラーだって言われるまでいつものミステリー小説と思っていましたw
- ホラー作品は苦手
- だけどミステリーは好き
- そして何より辻村作品が好き
あらすじ
原野澪のクラスに季節外れの転校生が来た。
友好的な様子は伺えず、クラスメイトからの問いかけにも答えない。
そんな変わった転校生 白石要は何故だか澪のことをじっと見つめる。
そして、不気味な笑顔とともに唐突に話しかけられた
「原野さん 今日、家に行ってもいい?」
恐怖のあまり部活の先輩 神原一太に助けを求めるが…
団地で繰り広げられるママ友会
だけどどこか様子がおかしい
ママ友会の主役である沢渡婦人、孤立しているかおりさん
そして相次ぐ人の死
会社でジンさんを罵倒する佐々木課長
次第にパワハラは酷くなるが、そんな佐々木課長を許容するジンさん
そんな組織で働いていることに不満が募る同僚の鈴井
どうしてしまったのだろうか、前はあんな人じゃなかったのに…
クラスの番長的な存在だった虎之介
誰も彼に歯向かうことはできなかった
二子が転校してくるまでは
「クラスのために良くない」
次第に、変わっていくクラスの雰囲気
学校、団地、会社身近なところで起こる不幸には必ず”やつら“が関係している。
感想
途中まではいつもの辻村で、代わり映えない感じでした。
第二章の伏線も読めてしまった…
そして、一つ一つ独立した短編として終わっていくのかと落胆していたところで、あの結末
ここまでは想像してなかった…
想像もしない結末を楽しみにしている人はこちらもオススメです
また、辻村らしい青春のドキドキもあり、ホラーの怖さもあり、辻村作品好きは必読です。(結構怖かった…)
物語としては、心にドロっとまとわりつく恐怖感があります。
さらに、この恐怖は常に私たちの身近なところに潜んでいるため、完全に物語は終結せずに、私たちの生活の中で物語の続きが展開されていきます。
次はあなたの番かもしれないよ
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